15歳で東京に出てきた マロ子
半ば京都の実家を飛び出して
置屋(舞子、芸子養成所)を
経営していた父の元から
逃げてきました。
東京では父と離婚した
マロ子母が銀座で
クラブを経営していたので
掃除かがりくらいで雇って貰おうとか
家に住まわして貰おうとか
あてにして出向いたら
まさかの門前払い・・・・
『甘えてんじゃないよ!高校も進学してないわ
仕事も決まってないのに家出しやがって!
よその窯の飯食って修行してきな!』と母
御歳70歳のマロ母
今ではマロ子に頼り切りの
カワイ子ちゃんですが
当時はバリバリのクラブのオーナーママで
男もケツ持ち(スジモン)も
借金もなく自分の力だけで
40人のキャストを束ねて
デカいクラブをやっておりましたから
ヤクザに拳銃向けられても
ビクともしない
鬼のように気の強い女でした
当時7個上の種違いの姉が
マロ母のクラブで
ナンバー1ホステスだったので
薄汚いネズミを見下すような目で
追い払われたのを覚えています
小便臭い小娘が!
みたいな
(根に持ってんかんな。今に見ていろ~~~!)
ま、そんなこんなで
しょうがないんで
銀座のバーを片っ端から面接にいきました
家も無いからめっちゃ焦るマロ子
電話だとだいたい
18歳から~と断られてしまうので
直接8件いきましたかね。
なんでバーなの?と思います?
それは……
洋酒が大すきだったから!
(ん?15歳で?)
憧れだったんです
バーテンダーに
銀座は日本一のバーテンダーがいたり
バーテンダー協会本部があったりと
【バーの聖地】だったので
働きたかったんですね
後は単純に
ホステスやキャバクラは
自分に自信がなかったのと
男の人を接客するのがすでに
大嫌いだったのでさけていましたね
でもお酒に携わる仕事がしたかったので
バーテンダーになる事を目指しました
今思えば、男の人が嫌いではなく
【自分を性の対象として見てくる男性】に
拒否反応が強くありました
今でも同じです。多分これは治らないかな
銀座のバーも超一流のところ
ばかりトライしましたが
当然15歳なんて門前払いですわ
しかしながら一件だけ雇ってくれた
女性オーナーの小さなバーで
住み込みで雇ってもらえる事になりました。
まあ~~~~いろいろあったよね
そのうち書こうかな
6年間バーテンダーとしてやってきたマロ子
社会勉強として
銀座でとある老舗のクラブのママさんが
マロ子をお店に招待していただきました。
そこでは、売れっ 子なホステスさん達の
リアクションをよく見てごらんと
ママに言われて注意深く観察していました
キャバ クラやガールズバーと違い
落ち着きのある女性が多く
オーバー リアクションとは違う
表情1つで男性客のお話に
的確なリアクションをする彼女達
相槌だけでも、相手がノリノリで
話せるように上手く引き出していました。
見事に相手の話に対する
リアクションが的確ね!
すげぇわ あれ
芸人みたいよ
驚くときは目を丸くするし
怖がるときは目をギュッと閉じる。
そして突っ込む時は
さりげなくボディタッチ!
抜かりなし
男性達は
『そのリアクション、待ってました!』
と言わんばかりに
夢中になって話し続けてました。
「相手が自分にどんな反応を求めているか」
を考えれば、的確なリアクションが出来る
そうなると、また相手も気持ちよくなって
また聞いてもらいたくなるんでしょうね
百聞は一見に如かず
本やネットや先輩、友達の話もいいけどさ
やっぱ自分の目で見て
肌で体感して
感じないとさ
人って
簡単なことも気づかなかったりするよね
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