どうしていつも俺はこうなっちゃうんだ・・・純粋にエロいことが好きなだけなのに・・・
万太郎と愉快な仲間達から折檻をされるのが日常になりつつあるシンジ。
火星に代わって折檻もシンジさんにはご褒美になっちゃうのかしら?
シンジくんの言動はいただけないですね。この街の涙は見ちゃいれねぇ・・・さぁ、お前の罪を数えろ・・・
だって!少しでもエロいことしたいのは当たり前だし、女の子にモテたいだけなんですよぉぉぉ
万さん!どうしてみんなに怒られてばっかりなんですか!!!
もてたいし、いい思いしたいのはわかるが、度を越えちゃぁなぁ(笑)
思ってってもなかなか口には出せないもんだぜ(笑)普通なら(笑)
ソレを言動に出しちゃうのって、風俗業界で言うところの「糞客」にあたるんだよ(笑)
これだけいろんな風俗の先生がいて、糞客発言ができるってのはたいしたもんだ(笑)せっかくだから、もう一人呼んどくか(笑)あのスペシャリストを(笑)
果たして万太郎が今回呼び出す「先生」とはいったい?
また、シンジの明日はやってくるのか!!!
え!!まさか、呼んでくれるんですか!?僕も勉強のために聞きたいです!!
おぉ構わんぞ(笑)引き出しは増やしとくのが一番だからな(笑)
ライトなフェチ~マニアックなものまで 「フェチの世界」
世の中には様々な性的趣向を持った人がいる。
ライトなものかか深刻なものまで、様々な「フェチ」があるのは言うまでもないだろう。
尻フェチ、足フェチなんかは言われても「あ!わかるぅ~☆」ってなる事も多いだろう。
しかし、もちろん人間が100人いれば100通りのフェチがあるはず。
同じようなものでも、その人のど真ん中ストライクなモノと他の人のモノじゃ若干違ってくる。
まさに、金子みすゞさんの詩ではないが個人的な趣味趣向は「みんな違って、みんないい」のだ。
もちろん、一般的に理解を得られやすいものから、なかなか理解されないようなものまで、フェチの世界は幅広く奥深い。
近年のAVなんかでも様々なフェチのジャンルが確立していることがわかりやすいものとして、「くすぐり」「年齢差」なども目立ってきました。
他にも
なんてのもあるのでフェチの世界は本当に奥深いと言える。
この中でも「加虐性欲(サディズム)」と「被虐性欲(マゾヒズム)」のそれぞれの頭文字をとって「SM」といわれるジャンルは既にだいぶ前から確立されています。
そう、そして私はその中でもサディズムに特化した、いわゆる女王様、ってことなんだ。
あぁ、シンジくんがなかなかわかってくれなそう欲しがり屋さんだから特別講師で呼んだ新宿のペルソナに勤めてる女王様の月詠 聖ちゃんさ。
そうそう、まぁ、一生懸命お勉強中のシンジくんだw
え!?(いきなりホンモノの女王様出てくるなんて聞いてないよー!!!!)
ようこそ・・・『M男の世界へ』・・・私がペルソナの月詠 聖だよ。相沢君、久しぶりー♪色々楽しませてもらえそうじゃない?御挨拶もできないのかなー?シンジくん??
(ジョジョか!?ジョジョなのか!?)
お久しぶりです。通りすがりの女風セラピスト相沢でーす。
!?よ!宜しくお願い致します!!!(アウェイ感が毎回のことながらハンパねー!!!!)
フフッ、いいお返事じゃない(笑)M男の世界は、深いわよ?(笑)
性格≠性癖! 奥深いフェチズムの世界
僕だって知ってますよ!Mの特徴!!
「変態」「精神的に実は強い」「虐められたい願望が丸出し」「叩かれると喜んでしまう」「相手に尽くしたい」「お人よし」「優柔不断」「常に受身」「強い口調で怒ると喜ぶ」「ちょっとしたことでスグ謝る」「涙もろい」「優しい」「目上の人にかわいがられる」「真面目」「毎回怒られ役」etc・・・
僕Mですか!Mなんですか!
どっちかって言うと、構ってちゃんに近いんじゃないか?シンジくんは(笑)
そうねー(笑)Mだから、Sだからってはっきりとした特徴なんてないものね(笑)
一般的には長身のいかにも綺麗なお姉さん、なんて「割とSに見られがち」でも、けっこうMな子もいたりするし、ふんわりした雰囲気の女の子が結構Sなんてのもよくある話だ。
見た目だけ、パッと出てくる性格だけでは判断は難しいのです。
なるほど、見た目だけじゃわかんないものなんですねぇ。
そうね、でも、接していく中でいかに相手の事を理解できるか、って所だと思うの。
確かにそうだね。Mだって、誰でもいいって訳じゃないからねぇ。
なるほど!(割と綺麗なおねーさんだったら誰でも嬉しいんだけど・・・)
シンジくんは誰でも喜んじゃいそうだけど(笑)
聖ちゃんの鞭さばきは一級品だからな(笑)縄さばきも絶品だけど(笑)
でも、この子はまだ私がお仕置きするレベルにも達してないわ、万ちゃん(笑)
ひぃぃぃぃ(お仕置きされなかったのは良かったけど、レベルにも達してない・・・!?)
犬・豚・馬 大きく分けられるM男のタイプ
万ちゃん、前に私が言ってたM男のタイプ分け覚えてる?
衝撃的だったから覚えてるよ(笑)
犬・豚・馬だよね?
かつて聖ちゃんとSMについて論じた際に「Mの大別」として犬・豚・馬という衝撃的なたとえ話をされた事を思い出した。
犬
犬という動物のイメージはどのようなものがあるだろう。
忠犬ハチ公もそうだが、介助犬、盲導犬、家族を守る番犬など、「人の下について尽くし、裏切るような真似はしない」動物というのが一般的なイメージではないだろうか。
犬タイプのMは同じように「ご主人様の命令は絶対!」
付き従うと決めた瞬間から、とにかく付き従う訳で、割りと、命令をされるのが好きな主従を最も組みやすいタイプが、犬タイプのマゾヒスト。
一緒の時間を過ごす、一緒にいるだけでも喜んでくれたりする、命令を出す側にも非常に与しやすいタイプのマゾとも言える。
豚
続いて豚だが、割りと豚って綺麗好きだったりするのですが、その通りの連想がされていない動物ですよね。
どちらかといえばマイナスイメージ先行型な気がします。
豚タイプのMは「完全にフェチズムに特化していて、自分の欲望に忠実に動く」、決して人の下には付かず、自分の快楽の為にしか動かない、そして何よりも「与えてくれるなら、誰でも良い」のが豚タイプ。
SとM、主と奴隷という関係性よりも、自分のやりたい事を優先し、責め手の都合はお構いナシのタイプ(笑)
馬
最後に馬です。
馬のイメージって、競走馬とかになっちゃいますが(笑)
馬タイプのマゾヒストは、とにかく乗り手を選びます。
自分を操らせるサディストを選び、そして操作されているフリをして操作する、それが馬タイプのマゾヒスト。
馬タイプの人間は人に尽くしている様に見えて、実は自分としか戦っておらず、計算高く、そして策士です。
時には乗り手と決めたサディストを完全に担ぎ上げ、またある時は逆調教をしてサディストを育てる。
しかし、それにも飽きちゃった時は、自分がサディストになっちゃったりもする。
つまり、プレイをしている最中でも相手との戦いのような感覚を抱く、苦痛系・拷問系のMに多いのがこの馬タイプ、ということになります。
犬は主のために頑張るイメージがあるじゃない?
豚は家畜だからエサを貰えれば誰でもいい。
あ!確かに!気に入らない子供とか乗せないって聞いたことある!!犬って解るかも!「首輪つけられたい」みたいな事言われたことある……!
一番Mのイメージで強いものだよね!性癖的には「相手のしたい事」に任せてる感じあるんだ。
え、タイプ別で性癖も少し違うんですか?
なんか小さな傾向みたいなのは正直あるよ!
どっかの国のトイレが確か、下に豚がいて人糞食べてくれるみたいなのあったよね。豬厠とかいう。
あ、あれからイメージがそっちになったのか。
あとは馬は乗り手を選んで苦痛系が好きな人が多いね。それにしてもこれ本当に解りやすいよね。有名なM男さんが考え出したんだ。
目茶苦茶頭良いですよねこれ考え出したの………
いやもう本当に凄いよね。同じ変態として尊敬するよ。
DV・オカン・サービス・縄
では逆にサディストの分類を考えてみましょう。
大きく分けて4つ、「DV」「オカン」「サービス」「縄」でジャンル分けすることができます。
DV
まぁ、そのままですね。
DV自体は暴力行為と考えられますが、「わがまま・自己中心的」で、相手を支配したがるのがこのタイプです。
自称Sにはこの手の人が多いような気がしますが、実は精神的に不安定なタイプも多く、奴隷・パートナーに養われているような人も多いのがこのタイプです。
関係解消の際には泥沼化するパターンが多々見られます。
オカン
関西弁で「母親」のことですね。
Mを育てて独り立ちさせることに情熱を注ぐタイプで、SMの情報には異様に敏感で、変な雑学と変な哲学が多い。
オカン型のサディストが支えるタイプは「ほっとけない子」で、このタイプのサディストが一番好きな言葉は「貴方のお陰で私は幸せ」。
尊敬しないとぶっちゃけ不機嫌になる。
一体お前は何目線でそんな事を思っているんだという感じに「この人を救ってあげなければならない」という使命に追われ、受け手との関係性が解消されても、高確率で連絡を取り合っていたりする。
サービス
相手が望んでいることを進んでするタイプのサディスト。正直「昔はマゾヒストだったが、今はサディストをしている」人が、このタイプのサディストに成りやすく、性癖の内容はともあれ、性質は完全に尽くし型のMである。
このタイプは『好きな事をされたら嬉しいから、この人の好きな事をしよう』という心理で生きている。憧れのサディストを手本にする場合は『この方はこうしていたから、こうしてみよう』と柔軟に対応でき、やりたいことが固定している受け手に対応力があり、主導権を時折受け手に握られがちな事もある。
けれど、職業サディストで一番人気が出るタイプが、正直このタイプな気がする。
縄
緊縛にのみ特化した、緊縛に美学のあるタイプのサディスト。正直SMをしなくても、縛りだけで満足の出来たりしてしまうタイプも。
大体緊縛は愛だったり、最高のコミュニケーションだと思っていたりする。
縄は素晴らしいコミュニケーションのアイテムなので、縄に対しての神格化が存在している。
なので麻縄を事故でも踏まれたり、雑に扱われたりすると目茶苦茶怒る場合がある。
縄師型は純粋な縄師型も居れば、他のタイプとの複合型もいたりする。
そして緊縛をするからといって、縄師型ではなかったりもする。
SのジャンルのDV・オカン・サービスのSって一体どういう事なんですかw
DVとサービスのSはまだピンと来るけど、オカンってw
いや、本当はね「支配」「教育」「姿見」にしたかったの。
支配と教育は確かにSM感あるよね。支配がDVになって、教育がオカンか……確かに親身になって育てる存在だ。でも姿見って?
もしかして、姿見って鏡のイメージだったりします?
お!さすが!相沢君冴えてるねぇ!
姿見は鏡だから「自分がされて嬉しいこと」ってのを人にするスタイルの人の事だよ!
あとね、他に憧れてる責め師さんの真似する人!
はー、なるほどね。これは面白いわ。コレは誰が考えたの??
これはみんなで考えたんだ(笑)ソレっぽくいうなら「支配」と「教育」と「姿見」だけど、目茶苦茶字面が堅いからさw
あ、でも「縄」だけはやっぱそのままだけど、「縄師型」っていう風に思うね!
うん、大好き。でも私多分縄師型ではないと思うんだ(笑)
一口にSといったりMといっても色々なタイプがいるんですね。
確かに奥が深いですねぇ・・・
実際、ちょっと間違っても「違うな」ってなっちゃいがちだからなぁ
そう、ソレを見極められないと、本当のSにもMにもなれずに終わっちゃうのよね。
そうそう、聖ちゃんからみて、シンジくんはどうだろうねぇ(笑)
まだまだお勉強してもらわないと(笑)すこしは目つきも変わってきたみたいだけど(笑)
シンジが泣き喚き、家路に就いた頃だった。
万太郎、月詠 聖、相沢友樹、のぞみが個室の居酒屋でなにやら密会していた。
万さんの気まぐれ、いつも刺激的ですわ(笑)
そうかね?だが、このメンツで酒が飲めるとはな。まさに百万石の酒だな(笑)
正直、「彼を!?」って思いましたけど、万さんには何かお考えがあるんですよね?
万ちゃんが言うなら、きっと間違いはない、そんな気がする。
まだまだ覚えてってもらわなきゃならんことはたくさんある、だが、それがいい。アレはアレで、見込みあると思うんだが?
万さんとこうして面白そうなことができるんですもの。何かしでかしたら火星に代わって折檻しちゃいます(笑)
これだけのメンバーの中に自分がいるのも不思議ですけど、万さんの頼みなら断れませんね。これ以上この街の涙は見ちゃいられねぇ・・・この通りすがりの女風セラピスト、相沢友樹もお手伝いします!
万ちゃんがちゃんと万ちゃんなら私は構わないわ。万ちゃん、おかえりなさい、そして、ようこそ・・・『男の世界』へ。
きっと世の中にはたくさんのシンジくんがいるはずさ。
ちょっとずつ「風俗の世界」を教えていきながら、シンジくんには成長してもらおうぜ(笑)
そうすればいろんな人にもっと風俗で楽しんでもらえる、ってことですわね。
きっと、楽しんでもらえるように変えられるさ。
シンジくんを通して(笑)
その時、居酒屋に一人の女が入り、個室の前に立ち尽くしていた事をまだ万太郎たちは知らずにいた。
大規模な自然災害が、第3新東京市すべてのライフラインを止める。
近代設備が何も動かない中に迫る現実。
次回「静止した闇の中で」
この次も、サービスしちゃうわよ!